美唄商工会議所青年部
<基本方針>

「競争」より「協力」

美唄商工会議所青年部会長 森 明人

 昨今の日本経済は、平成の大不況と呼ばれ長引く円高により、デ フレ圧力がかかり、世界第2位を誇ったGDP(国内総生産)は中 国に抜かれ実質経済成長率においては、185カ国中174位とた だでさえ先行き不透明な日本経済に追い打ちをかけております。
 北海道の中小企業を取り巻く環境は全国と比べてもとりわけ厳し さを増している経済状況でありますが、昨年12月に行われました 衆議院選挙におきまして誕生いたしました新政権には、危機的状況 にある日本経済の立て直しに向けて、効果的な政策の実現を期待い たしております。
 このような中、地域の先導者として協力しあい、世界の流れにも 順応し自らの企業の発展を原点としながら地域社会への貢献を目指 し活動を続けております、我々美唄商工会議所青年部が昭和59年 5月28日に創立され、本年度で創立30周年の記念の年を迎えま す。
 その節目の年に第18代会長という大役を仰せつかり身に余る光 栄と感謝の気持ちで一杯です。
 この記念の年にあたり、今年度のスローガンを「競争」より「協 力」と掲げさせて頂きました。
 今の時代「競争」して蹴落とした所で成功とは言えず、皆で「協 力」し、成し遂げる事がこれから必然になると確信しています。
 又、YEG精神の下、会員交流を深める事業を行い信頼から人間 形成が成り立っている事を再確認し、同じベクトルで進んで参りた いと思っております。
 さて、今年度の事業の大きな柱は創立30周年記念式典であります。
 市内・市外の関係者の皆様をお迎えし、この30年を振り返ると ともに、敬愛する諸先輩の方々が育んできた歴史を受け継ぎ、未曾 有の流れに屈する事なく、常に進化を続け我々メンバーの新たなる 決意を示すことが出来たらと思っております。
 又、平成23年度から美唄YEGが主催しております、美唄YE G祭も多くの市民から認められ、昨年度は市民の方がお手伝いを希 望するまでに至りました。
 今年度につきましても美唄YEG祭を継続事業とし、美唄市・道 内各YEGからの連携・協力を頂き、さらには地元諸団体のご協力 も頂きながら、この事業を全国に発信し、まちの活性化を図ってい きたいと思います。
 又、青年部の会員がふるさとのために汗を流して事業を実施する ことにより、これまで青年部に参加していない企業者の理解を得る ことも出来る事と考え、意識改革による組織強化が図られる事を期 待し、今後のまちづくりを担っていく人材の育成につながっていく と信じております。
 更には、地域の子供を対象にスポーツクリニック等を開催し、子 供たちに運動することの楽しさや自分なりの能力を伸ばすきっかけ を提供することを目的とした青少年育成事業も展開してまいりたい と考えております。
 今年度は30周年の年にふさわしく、盛りだくさんの事業となっ ております。
 これらの事業を進めていくため、会員が持てる力を最大限に発揮 し、全員で乗り越え地域に光をもたらす一年にすべく活動をしてま いりたいと思いますので、会員各位と関係団体のご協力をお願いす るとともに、合わせてご指導とご鞭撻をお願いいたします。
 今年一年よろしくお願いいたします。